海の男、青森の遊漁船船長です! 今日も青森の豊かな海で、ヒラメ、マダイ、メバルといった素晴らしい魚たちが揚がっています。釣った命を、余すところなく、最高に美味しくいただきたいと日々勉強中です。
我が家では、食に対して非常にストイックなルールを設けています。完全無添加、四毒抜き。小麦・植物油・乳製品・甘いもの・添加物は一切(なるべくかな?)不使用。 調理は、滴水製作所の「新せいろ鍋セット」を使い、蒸気でふっくらと蒸し上げる「無油調理」が基本です。
この徹底したこだわりの土台となるのが、調味料の基本である「塩」です。 たかが塩、されど塩。塩を変えれば、魚の味は驚くほど変わります。今回は、私が厳選し、愛用機材と組み合わせて運用しているスーパーで購入可能な最強の「塩」システムと、その使い分け術を公開します!

食卓塩とは違う!海の男が認める「本物の塩」
安価な精製塩(食卓塩)は、イオン交換膜法という製法で、海水からナトリウムだけを抽出したものです。海のミネラル(にがり成分)が排除されており、ただ「しょっぱいだけ」の単調な味になります。我が家のルールでは、精製塩は絶対にNGです。
私が認めるのは、海のミネラルを豊富に含んだ「本物の海塩」です。 海塩には、主に3つのミネラルが含まれており、これらが複雑に絡み合うことで、魚の旨味を爆発させる魔法を生み出します。
- マグネシウム(にがり成分): コク・深み・ほんのりとした苦味。魚の身を引き締め、余分な水分と臭みを強力に引き出します。発酵(ぬか床・塩麹)の栄養源にもなります。
- カルシウム: ほのかな甘み・まろやかさ。魚本来の甘みを優しく持ち上げます。
- カリウム: すっきりとした酸味・キレ。後味をすっきりとさせます。人間の体内の余分な塩分を排出する働きもあります。
このミネラルバランスと製法の違いを見極め、私は用途別に塩を使い分けています。
| 海の精 あらしお | 天海の塩 | 赤穂の天塩 | 瀬戸のほんじお | |
| 原材料名 | 海水(伊豆大島) | 海水(高知県室戸市) | 天日塩(オーストラリア) | 海水(日本) |
| 工程 | 天日、平釜 | 逆浸透膜・立釜・平釜、立釜 混合 | 洗浄・粉砕、溶解・立釜 混合 | イオン膜・立釜 |
| マグネシウム | 700mg | 650mg | 550mg | 300mg |
| カルシウム | 400mg | 20~300mg | 5~70mg | 160mg |
| カリウム | 240mg | 20~400mg | 5~80mg | 880mg |
船長が厳選した「塩」
現在、我が家で運用している「塩」をご紹介します。
1. 海の精 あらしお(究極の仕上げ) 伊豆大島の海水を100%使用し、伝統的な「天日」と「平釜」製法で作られた最高峰の伝統海塩。カルシウムとマグネシウムが豊富で、非常にまろやかで甘みがあります。

2. 赤穂の天塩(保存・発酵の主軸) 伝統的な「差塩(さしじお)製法」により、マグネシウム(にがり)が非常に豊富。このにがり成分が、脱水・身締め、そして乳酸菌の活性化に絶大な力を発揮します。

3. 瀬戸のほんじお(下処理・大量使い) 特殊なイオン膜製法でミネラルを残しつつ、不純物がなくサラサラとして溶けやすい。カリウムが豊富でキレがあります。大量の魚の下処理用に最適です。

4. 天海の塩:塩麹、ぬか床、塩水処理での活用) 海洋深層水100%の「天海の塩」は、しっとりして溶けやすいため、自家製塩麹やぬか床(樽の味)のミネラル補充、あるいは魚の「塩水仕込み」に最適です。

釣った魚を最高に活かす!船長流・塩の使い分けと愛用機材活用術
この最強の塩システムを、愛用の機材と組み合わせてどう運用するか。これこそが、我が家の完全無添加食卓の真髄です。
① 下処理(臭み抜き・洗浄)は「瀬戸のほんじお」で
釣ったイワシやアジの血抜き、ぬめり取りの塩もみ、青菜の塩茹でなど、大量に塩を使う場面では、溶けやすくキレのある「瀬戸のほんじお」を惜しみなく使います。アルカリイオン整水器「TK-AS30」のクリアな浄水で作る塩水は、生臭さをすっきりと洗い流し、食材を最高にきれいな状態にリセットしてくれます。

② 真空パック仕込み(脱水・旨味凝縮)は「赤穂の天塩」で
釣った魚を最高の状態で長期保存するための「無添加ミールキット」作りこそ、塩の力が最も試されるシーンです。 捌いたソイやヒラメのサクに、マグネシウム豊富な「赤穂の天塩」をサッと振ります。「彊美人(15-25)」に入れ、チャンバー式真空パック機「フードシールド SKR500」で-98kPaの完全真空パックに。強烈な物理圧力と塩の浸透圧が合わさり、ドリップ(生臭さ)を完全に抜き去りつつ、身を硬く引き締めて旨味だけを凝縮させます。 そのまま急速冷凍。細胞が壊れない最強の無添加ミールキットが完成します。


③ 究極の仕上げ「ふり塩」は「海の精」で
そして、一番のこだわりがこれ。釣った魚を、せいろでふっくら蒸し上げます。仕上げに、指で「海の精 あらしお」をパラリと振るだけ。 複雑なミネラルのコクが、蒸気で引き出された白身魚の繊細な甘みを爆発させます。砂糖も油も添加物も一切不要。たったこれだけで、人生が変わるほどの旨味に出会えます!

💡 自家製「旨味塩」のススメ(テスコム TML24活用)
テスコムのミル&ミキサー「TML24」を使って、無添加の昆布・干し椎茸を粉砕した自家製パウダーと「海の精」を合わせた「自家製・無添加旨味塩」も最高です。藻塩を超える旨味とミネラルの複雑さが、白身魚を料亭レベルに引き上げます。
💡 天海の塩×発酵食品(ぬか床・塩麹)
「天海の塩」は、発酵食品のミネラル補充に最適です。 自家製塩麹作りでは、「TK-AS30」の浄水と米麹、天海の塩を合わせます。深層水のミネラルが、麹菌の活動を力強く後押しし、雑味のないクリアな旨味と甘みの塩麹が完成します。これを魚に薄く塗り、「フードシールド」で真空パックにすれば、最強の「天海塩麹・真空熟成ミールキット」になります!

たかが塩、されど塩。塩を変えれば、人生が変わる。
たかが調味料、されど食の根幹。 塩を変え、製法を学び、愛用機材のポテンシャルを掛け合わせる。それだけで、私たちの食卓は、これほどまでに豊かで、美味しく、そして安心なものに変わります。
海の男がたどり着いた、食の真理。 皆さんも、ぜひ釣った魚に合わせた「塩」のシステムと、使い分け術を楽しんでみてください。塩を変えれば、あなたの食卓、そして人生が変わるはずです!
それでは、明日も良い海に出会えますように!

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