
「雪が降る前に終わらせる」 そう誓って大阪から帰ってきた私でしたが、青森の冬将軍は待ってくれませんでした。
♫アーア アアアア アーアーアアー アアアア アー(北の国からのテーマ)
12月9日。 作業を開始した漁港は、すでに一面の雪景色。 しかも、今回の船台は巨大すぎて、愛車エブリイには一度に積み込めません。
自宅と漁港を往復し、数日かけて搬入・組み立てを行うという「極寒の耐久レース」となりました。 今回は、脊柱管狭窄症の腰をさすりながら挑んだ、執念の組み立てと上架の記録です!
半自動溶接も「自宅」で! 徹底した事前加工
現地での作業を減らすため、溶接作業はすべて自宅で行いました。 特に、船を誘導するための「ガイドパイプ」などの薄物パーツには、スピード重視で「半自動溶接機」を使用します。

漁港では安定した電気の供給が難しいため、自宅ガレージという安定した環境でバチバチと溶接し、完璧な状態で持ち込みます。 現場では「レンチで締めるだけ」にする。これが冬のDIYを成功させる鉄則です。
雪の漁港へピストン輸送。数日がかりの組み立て
全てのパーツが完成しましたが、問題はその「量」と「重さ」です。 H鋼のフレーム、パイプ、木材…。とても一度では運びきれません。
12月9日から数日間、自宅と漁港を往復し、雪かきをして場所を確保し、少しずつ組み上げていきました。


白い。とにかく白い。そして寒い…。
ボルトを一本締めるたびに指の感覚がなくなります。 それでも、自宅で加工したボルト穴の精度は完璧。ズレなく組み上がっていくのが唯一の救いです。
船を優しく支えろ!「松材&古タイヤ」作戦
船台の骨格ができたら、船のハル(船底)を支える「受け」部分を取り付けます。 ここは船体に直接触れる重要なパーツ。


鉄のままではFRPが割れてしまうので、「105mm角の松材」と、廃材の「スタッドレスタイヤ」を加工してクッションを作ります。




松材をH鋼にはめ込み、カットしたタイヤをロープで固定。 スタッドレスタイヤの適度な弾力が船底のカーブに馴染み、最強のグリップ力を生み出します。 ボートヤードならではの知恵ですね。
秘密兵器「高密度防舷材」で滑らせろ!
そして、この船台のキモとなる「滑り材(スライダー)」の取り付けです。 今回の船台はタイヤなし。レールの上を滑らせるタイプです。


船の高密度防舷材を、ソリの底面にアングルを溶接してボルト止め。 これで数トンの船体が、雪上のソリのようにスムーズに動くはずです。
ついに上架! 愛艇「Happiness」が陸に上がる
数日間の苦闘の末、ついに船台が完成しました。 いよいよ、愛艇を乗せる時が来ました。
ここで、私の船の名前について少し紹介させてください。


船体に書かれた名前は「Happiness」 そしてその上には、屋号である「釣り船 たむちゃん号」の文字。
よく見ると…気づきましたか? 「Happiness」の「i」の点が、ウインクしたニコちゃんマークになっていて、そこから「たむちゃん号」に幸せをプレゼント!
この遊び心、気に入っています。
さあ、Happiness(たむちゃん号)を船台へ! ウインチで巻き上げます。
「オーライ!オーライ!」




乗りました!! 計算通り、船台はスロープのレールを滑らかに登ってきました。 自作した可動式アームも、タイヤクッションも、船底にガッチリとフィットしています。



感動です…。雪の中、腰の痛みに耐えて通い詰めた甲斐がありました。
まとめ:完成…かと思いきや?
こうして、無事に船を陸揚げすることに成功しました。 これで冬の間のメンテナンスも、急なトラブル対応もバッチリです。
「よし、これで船台シリーズ完結!」 …と言いたいところですが、実際に上げてみると「微調整したい部分」がいくつか出てきました。
船のバランス、滑り材の当たり具合、ボルトの増し締め…。 DIYに終わりはありません。
次回、本当の最終回(?)。 実際に使ってみて分かった課題と、さらなるアップデートの記録をお届けします!
【船台自作⑤】終わらない調整作業。さらに使いやすくカスタムせよ!
お楽しみに!










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