
大阪旅行から帰宅し、翌朝の釣り船業務を這うような思いで完遂した私。 しかし、休んでいる暇はありません。 青森の空は鉛色。もうすぐそこに、「雪」が迫っているからです。
雪が積もってしまえば、屋外での溶接作業はジ・エンド。 腰(脊柱管狭窄症)は悲鳴を上げていますが、痛み止めを飲み込み、中断していた「船台自作プロジェクト」を再開します。
今回は、H鋼を切り刻み、火花を散らして溶接し、自宅で仮組みを行う「製造編」です!
H鋼を「ソリ」の形に加工せよ(グラインダーの敗北)
今回の船台は、タイヤを使わずレールの上を滑らせる方式です。 そのため、H鋼の先端(足の部分)を、雪山を滑るソリのように「斜めにカット」して、段差に引っかからないように加工する必要があります。
まずは手持ちのディスクグラインダーで、フリーハンドでのカットに挑みました。 「まあ、多少曲がっても溶接で埋めればいいか…」 そんな甘い考えで切断した結果がこれです。


…汚い。波打ってる。
断面がガタガタです。 さらに、カットした部材同士を合わせてみると、その惨状は明らかでした。


隙間だらけです。 これでは溶接の「開先(かいさき)」が安定せず、強度が出ません。 数トンの船を支える重要パーツで、この妥協は許されません。 「溶接で誤魔化すレベル」を超えています。
新兵器投入! 355mm高速切断機
「道具が悪いなら、良い道具を買えばいい」 DIYerの鉄則に従い、即座に楽天市場にてポチリ。数日で納品になりました。


「trad 高速切断機 355mm (THC-355B)」!
やはり専用工具は偉大です。 ディスクグラインダーで苦戦していたH鋼が、バターのようにスパッと切れます。 断面も垂直で、合わせ目もピタリ。 これでようやく、胸を張って次の「溶接工程」に進めます。
アーク溶接でガッチリ結合
部材の切り出しが終わったら、いよいよ「溶接」です。 今回は強度が求められるため、半自動溶接ではなく、溶け込みの深い「アーク溶接(手棒)」で挑みます。
「ソリ」部分の溶接


斜めにカットしたH鋼の先端を溶接します。 ここがレールと接触する一番重要な部分。 腰の痛みに耐え、中腰の姿勢をキープしながら、慎重にビード(溶接痕)を置いていきます。
船体を支える「可動アーム」の作成


続いて、船のハル(船底)に当たる部分の製作です。 船の形状に合わせて角度が変わるように、可動式にする必要があります。


バチバチと火花を散らしながら、分厚い鉄板同士を溶接。 久しぶりのアーク溶接ですが、ガッチリと溶け込んでくれました。 これなら28フィートの重量にも耐えられるはず!
自宅前で感動の「仮組み」
全てのパーツの加工と溶接が終わりました。 現場(漁港)に持っていく前に、設計通りに組み上がるか、自宅の前で「仮組み」を行います。
前回の記事で苦労して開けた「300個の穴」は、果たしてズレていないのか…? 緊張の一瞬です。





立った…! 船台が立ったぞー!!(クララ風)
完璧です。 ボルト穴の位置もピタリと合い、巨大なH鋼のフレームが姿を現しました。 比較対象がないので伝わりにくいですが、横幅約3メートル、長さ約4メートル。 住宅街の軒先に置くにはあまりに巨大な鉄の塊です(笑)。
まとめ:準備は整った。いざ漁港へ!
自宅での加工、溶接、仮組みチェックは全てクリアしました。 あとはこれを一度バラバラに分解し、愛車エブリイに積み込んで、漁港のスロープへ運ぶだけです。
空を見上げると、いつ雪が降ってもおかしくない空模様。 私の腰も限界寸前。
次回、ついに最終回か! 極寒の漁港で、震える手でボルトを締め、愛艇「たむちゃん号」を乗せることはできるのか!?
【次回予告】 吹き荒れる海風。凍える指先。 現地一発勝負の組み立て作業。 そして訪れる「進水(上架)」の瞬間。 【船台自作④】漁港スロープでの最終組み立て! 28ftの船は無事に陸に上がるのか?
お楽しみに!










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