
前回の記事で、副船長から借りた除雪機が**「ガタガタガタ…」**と震え出した話をしました。
「人の機械だから」と、わざわざスコップで雪を崩してから飛ばすほど丁寧に扱っていたのに、なぜ壊れたのか? その答えを探るため、除雪機の腹下(カバー)を開けてみました。
そこには、私の「丁寧な作業」をあざ笑うかのような、衝撃的な光景が広がっていました…。
今回は、見るも無惨な姿になった部品の交換と、トラブルの**「真犯人(原因)」**を特定して対策した記録です。
丁寧に扱っていたのに…ゴムが「崩壊」していた
恐る恐るカバーを外して、動力を伝える「フリクションディスク」という部品を確認しました。


「うわぁ…。すり減ってるどころか、むしり取られてる…!」
ゴムの表面がガタガタに削れ、一部は熱で溶けたようにボロボロと崩れ落ちていました。 あの「ガタガタ」という振動の正体は、このデコボコになったゴムが回っていたからでした。
なぜ1年でダメになった?原因を深掘りする
ここで一つの疑問が浮かびます。
- 疑問1: このゴムは、去年私が**「新品(純正品)」**に交換したばかり。
- 疑問2: 今年は**「雪山に突っ込まない」**よう、負荷をかけずに使っていた。
**「純正品」を使い、「優しく」**使っていた。 それなのに、なぜたった1年で崩壊したのか? 分からないなりに、事実を整理して「なぜ?」を繰り返してみました。
真犯人は「ワイヤーのたるみ」
ゴムの状態と、周囲の状況から推理します。
- なぜゴムが溶けた?
- 円盤とゴムの間で**「スリップ(空転)」**が起き、摩擦熱が発生したから。(円盤に油汚れはなかったので、物理的に滑っていた)
- なぜスリップした?
- ゴムを円盤に押し付ける**「圧着力」が足りなかった**から。
- なぜ圧着力が足りなかった?
- ここが重要です。確認すると、走行クラッチのワイヤーがダルダルに緩んでいたのです。



「つまり…どんなにスコップで雪を崩して負荷を減らしても、そもそも機械側の『押す力』が足りてなかったから、常に半クラッチ状態で滑り続けていたってことか…!」
結論。 悪いのはゴムの品質でも、雪の重さでもありませんでした。 去年交換した時に**「ワイヤー調整」をサボった(または緩みを放置した)、整備ミス**です。
罪滅ぼしの修理作業(ゴム交換)
原因が分かれば、あとは直すだけです。 副船長への謝罪の気持ちを込めて、丁寧に作業します。
【SWELLブロック:ステップ】
ガソリンを抜く。
変速レバーを “3” 位置に入れる。
除雪機を立てる。


アンダーカバーを外す。
シャフト両側の六角ボルトを外して、ユニットごと取り外す。
変速輪のフタを外して新品ゴムに交換。


フリクションディスクにカスが付着していたので、パーツクリーナーで念入りに洗浄。


ここからが本番!「ワイヤー調整」で完治させる
ゴムを換えただけでは、また同じことの繰り返しです。 「真犯人」であるワイヤーのたるみを解消します。
走行クラッチワイヤーを張る
(写真:ワイヤー調整部分)


走行レバーを握った時、ゴムが円盤に「ギュッ!」と強く押し付けられるよう、ワイヤーのアジャスターを調整して張りを強くしました。
- 調整前: レバーを握っても遊びが多く、押す力が弱い。
- 調整後: レバーを握るとダイレクトに力が伝わる感じ。
修理完了。ガタガタ振動は直ったのか?
組み戻して、いざテスト走行です。 副船長の家の前の道路(平地)ではなく、あえて少し雪のある自宅で動かしてみます。
結果は…超スムーズ!
あの不快な「ガタガタ」という振動は完全に消えました。 それどころか、以前よりも**「グイグイ進む力」**が強くなった気がします。 ワイヤーを適正に張ったことで、エンジンの動力がロスなく伝わっている証拠です。



「よし!これで『借りた時より良い状態』に一歩近づきました。とりあえず走るようにはなったぞ!」
まとめ:優しく使うだけじゃダメだった
今回の教訓は痛いほど分かりました。
- 部品交換時は「調整」もセットで行うこと。
- いくら使い方が丁寧でも、調整不良の機械は壊れる。
とりあえず走行トラブルは解決です。…安心したのも束の間。
今度は**「走行中にクローラ(キャタピラ)が外れる」**という別のトラブルが発生!
【次回予告】 ゴムは直ったが足回りが限界!? 次回、**「クローラの張り調整」と、予備パーツが尽きたので「Amazonで買える格安ゴムを注文してみた」**件についてお届けします。













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