【購入編01】もう「ゴム」で泣きたくない。最強の除雪機を求めて、ヤマハ・ホンダ・ハイガーの性能を徹底比較してみた

「もう、人の除雪機を壊して青ざめるのは嫌だ…」 「そして、ゴムが滑って進まなくなるあの無力感も味わいたくない…」

人力除雪の限界を悟った私は、ついに**「自前の除雪機」**導入を決意しました。 しかし、高い買い物です。失敗は許されません。

今回は、前回の故障経験を教訓に、私が求める**「理想の除雪機」の条件と、候補となる4つの機種**を徹底的に調べ上げたスペック比較の記録です。


目次

トラウマから導き出された「4つの絶対条件」

まず、どんな除雪機が欲しいのか。 副船長の除雪機を修理しながら痛感した、私の**「譲れない条件」**を整理しました。

1. 【最重要】フリクションディスク方式は「除外」

これが全ての始まりです。 ゴムの円盤を押し付けて走る「フリクションディスク式」は、構造が単純で安いですが、水濡れや負荷で滑りやすく、ゴムが摩耗します。 あの「ゴム崩壊」の悪夢はもうたくさん。

狙うは、**油圧で動く「HST(無段変速)」**か、**モーターで動く「ハイブリッド」**のみです。

2. 部品の入手が「超」かんたんであること

機械はいずれ壊れます。重要なのは「壊れた時にすぐ直せるか」。 ネットでしか部品が買えないと、配送待ちで数日間除雪ができなくなります。 **「近くの農機具屋やバイク屋で、ボルト1本から注文できる」**メーカーが良いです

3. 補助する力が強く、人間が楽できること

港の雪は重く、自宅の雪は硬いです。 機械を押したり引いたりする体力はもう残っていません。 **「レバー1本でグイグイ進むグリップ力」と、「重いオーガ(除雪部)を上げ下げするパワーアシスト」**が必須です。

4. 深い雪を一発で飛ばせる「13馬力クラス」

除雪回数を減らしたいので、溜まりに溜まった深い雪にも負けないパワーが必要です。 調査によると、除雪幅80cm~90cm・13馬力クラスが、家庭用としては最強の「ボリュームゾーン」のようです。


候補に挙がった「4人の戦士」たち

上記の条件を元に、市場で手に入る13馬力クラスの主要4機種をピックアップしました。

  1. ヤマハ YT1380(青い定番機・スタンダード)
  2. ヤマハ YT1380X(青い上位機・油圧チルト搭載)
  3. ホンダ HSM1380i (JN)(赤いハイテク機・ハイブリッド)
  4. ハイガー HG-ST1332(黄色い新興勢力・コスパ最強)

それぞれのスペックを比較表にまとめました。

4.1 総合比較スペック表

比較項目ヤマハ YT1380ヤマハ YT1380Xホンダ HSM1380i (JN)ハイガー HG-ST1332
メーカー希望小売価格(税込)¥750,200 ¥847,200 ¥841,500 ¥416,000
走行駆動方式HST (油圧)HST (油圧)ハイブリッド HST (油圧)
オーガ昇降手動 (ガス圧アシスト)油圧チルト(ダウンフォース可)電動リフト手動 (ワイヤー/ハンドル)
部品供給◎ (容易)◎ (容易)◎ (容易)△ (通販メイン)
特徴シャーボルトガードシャーボルトガード自動速度制御15馬力・最安

どれを選ぶ?「消去法」で絞り込む

カタログスペックが出揃いました。ここから私の条件でバッサリと絞り込んでいきます。

候補1:ハイガー HG-ST1332

  • 魅力: なんと言っても15馬力で42万円という圧倒的コスパ。しかもフリクション式ではなく、ちゃんと**HST(油圧走行)**を搭載しています。
  • 判定:保留(△)
    • 最後まで悩みましたが、今回は「部品の手配」を重視したい。ハイガーは基本的に通販での部品調達になり、近所の農機具屋で即日修理…とはいきません。
    • また、オーガの高さ調整が「手動ハンドル」らしく、頻繁な上げ下げは疲れそうです。

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候補2:ヤマハ YT1380(スタンダード)

  • 魅力: ヤマハの信頼性と、石を噛んでもボルトが折れにくい「シャーボルトガード」は魅力。
  • 判定:脱落(×)
    • この機種、オーガの昇降が「フリーロック式(ガス圧)」なんです。
    • あくまで「持ち上げるのを助ける」だけで、硬い雪に押し付ける力(ダウンフォース)がありません。港のガチガチの雪には力不足かも。

候補3:ホンダ HSM1380i (JN)

  • 魅力: 世界初のハイブリッド!コンピューターが負荷を読んで勝手に速度調整してくれる「i-Control」は、初心者には神機能です。
  • 判定:有力候補(○)
    • めちゃくちゃ楽そう。ただ、電子制御の塊なので、万が一壊れた時に私が直せるのか…?(整備の専門性が高い)。あと高い。

候補4:ヤマハ YT1380X

  • 魅力: スタンダード機との違いは**「油圧チルト機構」**。
  • 判定:大本命(◎)
    • スイッチ一つでウィーンと昇降し、自重以上にググッと地面に押し付ける「ダウンフォース」がかけられます。
    • 屋根から落ちて固まった「雪壁」を崩すには、この機能が最強です。部品もヤマハなら安心。

結論。狙うは「ヤマハの上位機」か「ホンダ」だが…

私の結論が出ました。

  1. 第一希望:ヤマハ YT1380X(油圧のパワーで氷を砕きたい)
  2. 第二希望:ホンダ HSM1380i(ハイブリッドで楽をしたい)

しかし、ここで最大の壁が立ちはだかります。

どちらも新車だと85万円オーバーです。

さすがに月数回の出船のために85万円は出せません。赤字どころか破産します。

次回、中古市場の闇へ

新品が無理なら、中古を探すしかありません。 しかし、除雪機の中古相場は異常に高く、10年落ちでも平気で新車の半額以上します

次回、**「予算の限界vs中古のリスク。ヤフオクとメルカリの海を泳ぐ」**編へ続きます。 果たして、まともな個体は見つかるのか?


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この記事を書いた人

青森の海で遊漁船「たむちゃん号」の舵を握る現役船長。 陸(おか)では軽貨物ドライバー兼メカニックとして活動中。

「機械は裏切らない」がモットー。船のエンジンから除雪機まで、何でも自分で直す整備オタクです。 DIYとガジェットと、冬の除雪の記録。

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