【エピローグ】除雪機返却後の現実。月4回の出船のために「赤字確定」の除雪機を買うべきか?

副船長から借りた除雪機を(修理して)返却し、私の手元には静寂が戻りました。 「もう人の機械を壊す恐怖に怯えなくていいんだ…」

そんな開放感に浸りながら、愛用のスノーダンプを握りしめて港へ向かいました。 しかし、そこで突きつけられたのは、「冬の釣り船事業」の厳しい現実と、「それでも買うか?」という究極の選択でした。

今回は、修理シリーズの「その後」と、経営者としての悩ましすぎる決断についてのお話です。


目次

除雪機なしの「人力除雪」に戻ってみて

除雪機がないので、頼れるのは自分の体と道具だけです。 しかし、私が使っているのはホームセンターで売っている安物ではありません。

相棒は「カッターキャリー深型」

私が愛用しているのは、「カッターキャリー(深型)」という、通常のスノーダンプ(ママさんダンプ)の約2倍の雪を一回で運べる、大容量かつ深型の積雪地域向け除雪用品です。

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意外と戦える?機械vs人力のタイム差

正直、降雪が50cm程度のフカフカな雪なら、除雪機の方が圧倒的に速いです。 しかし、今回のような「雪壁」相手だと話は別です。

  • 除雪機: そのまま進めないので、スコップで崩す作業が必要。
  • 人力: 最初からガツガツ崩して運ぶだけ。

体感ですが、作業時間は除雪機の1.5倍〜2倍程度。 「積み下ろしの手間」がない分、意外と人力も悪くない…?

軽バン(エブリイ)への積み下ろしがない幸せ

何より最高なのが、**「愛車エブリイに重い除雪機を積まなくていい」**こと。 軽貨物の仕事でも使う大事な車に、雪まみれの鉄の塊をラダーレールで積み込む作業は、毎回大変でした。

道具一つで現場に行ける身軽さ! 腰を痛めるリスクも、車内がビショビショになるストレスもゼロです!


今年の大雪は異常だ(購入検討の背景)

「人力でもなんとかなるか」と自分に言い聞かせつつ帰宅しましたが、今年の青森の雪は桁違いです。

自宅のカーポートを見てください。屋根の上に約2メートルの雪壁

カーポート屋根の上の雪壁


近所では雪の重みに耐えきれず、カーポートがひしゃげている家もあります。

歪んだ近所のカーポート

自宅では除雪機は「無力」

「こんなに降るなら、自宅用にも除雪機を買えば一石二鳥では?」 そう思うかもしれませんが、我が家の敷地には雪を飛ばすスペースがありません。 つまり、もし除雪機を買ったとしても、それは**「100% 港(釣り船事業)専用」**になるということです。


究極の選択。月数回の出船のために買うのか?

ここで、経営者としての計算機が弾き出した答えは**「No」**です。

冬の海は荒れます。 名物の「タラジギング釣り」は人気ですが、悪天候での中止が非常に多いのです。

【釣り船 たむちゃん号 冬の出船実績】

  • 昨年: 1月は10回
  • 今年: 1月はわずか4回のみ

たったこれだけのために、何十万円もする除雪機を買うのか? 利益だけで考えれば、完全に赤字です。 元を取るどころか、買えば買うほどマイナスです。

それでも「お客さんの笑顔」が見たい

合理的に考えれば、「冬の間は釣り船を休業して、軽貨物一本で稼ぐ」のが正解でしょう。 港の除雪なんてしなくて済みます。

でも、**「冬のタラ釣りを楽しみに待ってくれているお客さん」**がいるんです。 「船長、次はいつ出れる?」と期待してくれる声を聞くと、損得勘定だけでは割り切れません。

除雪が間に合わなくて出船中止、なんてことは絶対に避けたい。赤字でも買うべきか…?


赤字覚悟で探す「My 除雪機」候補

悩みましたが、やっぱり海が好きです。 「赤字上等!」と腹を括り、導入コストを少しでも抑えられる機種を探します。

候補① 王道の「ホンダ (HONDA)」

  • 特徴: 性能最強。
  • 壁: 高すぎる。 月数回の稼働でこの投資は回収不可能。

中型ハイブリッド除雪機 HSM1380i(JN) \841,500(税込)

候補② 整備性の「ヤマハ (YAMAHA)」

  • 特徴: 部品供給が良い。ネットでパーツリストが閲覧できる。
  • 壁: こちらも予算オーバー気味。

中型除雪機 YT1380 \750,200(税込)
油圧チルト YT1380X \847,200(税込)

候補③ コスパの「ハイガー (HAIGE)」

  • 特徴: ネットで買える中国製。
  • 魅力: 圧倒的に安い。 ホンダの半額以下。
  • 勝算: 「壊れやすい」という噂もあるが、私には**「DIY修理スキル」**がある。

自走式エンジン除雪機 HG-ST1332 \558,800(税込)

「安く買って、自分で直しながら使う」 これなら、赤字幅を最小限に抑えつつ、お客さんのために港を除雪できるかもしれません。


まとめ:次回、除雪機探しの旅へ

人力で頑張るか、投資して楽をするか。 ビジネスとしては間違いなく「買わない」が正解ですが、釣り船屋としてのプライドが「買え」と囁きます。

次回、**「赤字経営の救世主となるか? ハイガー除雪機を真剣に検討してみた」**へ続きます!


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この記事を書いた人

青森の海で遊漁船「たむちゃん号」の舵を握る現役船長。 陸(おか)では軽貨物ドライバー兼メカニックとして活動中。

「機械は裏切らない」がモットー。船のエンジンから除雪機まで、何でも自分で直す整備オタクです。 DIYとガジェットと、冬の除雪の記録。

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