
前回、現場での「ばね破損」と「クローラ(キャタピラ)外れ」に見舞われ、ほうほうの体で撤収した私。 「借りたものを壊したままにはできない!」 その一心で、自宅に戻り、本格的な修理・点検作業を開始しました。
しかし、アンダーカバーを開けた瞬間、私は言葉を失いました。 そして、持ち主である副船長との「見解の相違」により、この修理シリーズは予想外の結末を迎えることになります。
今回は、トラブルの「真の連鎖原因」の解明と、少しほろ苦い最終回の記録です。
嘘だろ…? 新品のゴムがまた死んでいる
自宅に戻り、まずは現状確認です。 足回りの点検をするため、除雪機の腹下(アンダーカバー)を開けました。
そこに広がっていたのは、信じたくない光景でした。
先日交換したばかりの「フリクションゴム」が、またボロボロに破損していたのです。

点と点が繋がった。「負の連鎖」の正体
なぜ短時間でまたゴムが死んだのか? なぜクローラが外れたのか? 落ち着いて状況を整理すると、すべてのトラブルが**「一本の線」**で繋がりました。
原因考察:すべては「ばね」から始まった
今回の連続トラブルのシナリオはこうです。
【SWELLブロック:ステップ】
・作業中、走行クラッチレバーの戻しバネ(ねじりコイルばね)が経年劣化で折れました。
・ばねが折れたことで、レバーを離しても完全にフリーにならず、ブラブラした状態に。
・これにより、ゴムが回転する円盤に**「常に弱く当たっている状態」**が続きました。
・常時スリップしながら擦れ続けたゴムは、摩擦熱で破損しました。
・一方、直前に私が「ワイヤー調整」をして圧着力を上げていました。
・ゴムが生きている間は、その強い力がダイレクトに車輪に伝わりました。
・しかし、クローラの張り(テンション)調整をしていなかったため、強い駆動力に足回りが耐えきれず、外れてしまったのです。

なるほど…。『ばね折れ』を見過ごして作業を続行したのが致命傷だったのか。
副船長への報告と、まさかの返答
原因は完全に特定できました。 今後、この除雪機を安全に使うためには、以下の3点が必要です。
- ゴムの再交換(必須)
- ばねの修理・交換(必須)
- クローラの張り調整(超重要!これをしないとまた外れる)
私はこの内容を副船長に説明し、「しっかりとクローラの張りも調整しておくよ!」と提案しました。 しかし、返ってきた言葉は予想外のものでした。
「いや、今までクローラなんて外れたことないよ?」 「ゴムが壊れたことも一度もないなぁ」
副船長からすれば、「俺が自宅で使っている時は何の問題もなかったのに、港で使った途端に壊れた」という事実だけがあります。 つまり、**「余計な調整(改造)をしたからおかしくなったんじゃないの?」**というニュアンスです。
意見の不一致。出した結論は「元に戻す」



うーん…。自分としては調整したい。でも持ち主が「今まで通りで問題なかった」と言うなら…。
借りている立場として、持ち主の意向を無視してまで「俺の整備理論」を押し通すことはできません。 残念ですが、今回は**「現状復帰」**に留めることにしました。
今回実施した最終処置
- フリクションゴム: 新品に交換(自腹)。
- ワイヤーの張り: 以前はたるみきっていましたが、さすがに以前と同じにはできないので、たるみが無いぐらいの張りに調整。
- クローラの調整: 実施せず(そのままで返却)。
まとめ:原因は「使い方」か「性能」か…?
こうして、除雪機は「とりあえず動く状態」に戻り、副船長のもとへ帰っていきました。
結局、今回のトラブル連発の原因は何だったのでしょうか。
- 私の使い方が、港の雪に対して荒すぎたのか?
- あるいは、この除雪機の性能(キャパシティ)を超えていたのか?
- それとも、私の「良かれと思った調整」がバランスを崩したのか?
真実は分かりませんが、一つだけ確かなことがあります。 **「人から借りた機械をいじるのは、想像以上に難しい」**ということです。
これにて、波乱の除雪機修理シリーズは(一旦)終了です。 次にこの除雪機が登場しないことを祈ります…(笑)。












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