
前回、28フィート船を陸揚げするための「最強のH鋼船台」を設計した私。 図面は完璧。あとはひたすら鉄を加工して、穴を開けて、塗るだけです。
「まあ、大変だけど気合でなんとかなるだろう」
そう高を括っていた私は、まだ知りませんでした。 H鋼という重量物が、私の身体(主に腰)を確実に破壊しに来ていることを…。
今回は、順調に進んだ鉄工作業の記録と、その代償として背負った**「脊柱管狭窄症」**の闘病記(?)です。
鉄の巨人がやってきた(材料搬入)
地元の鋼材屋さんから、材料となるH鋼と鉄板が届きました。

重い。とにかく重いです。 これを自宅の作業スペースに並べるだけで一苦労。 ですが、この重さこそが数トンの船を支える信頼の証。ここから加工スタートです!
地味だけど最重要。「黒皮」を剥がせ!
いきなり塗装はできません。 鉄鋼材料には「黒皮(ミルスケール)」という酸化皮膜が付いています。これを残したまま塗装すると、後からペリッと剥がれてしまうのです。
海水に浸かる船台にとって、塗装剥がれ=死(錆)です。 そこで、ディスクグラインダーを使って黒皮を削り落とします。


使用したのは**「3M CNSベベルブラック」**。 これ、めちゃくちゃ削れます。火花と共に黒皮が飛び散り、銀色の地肌が見えてくる快感! …ただし、粉塵まみれになります。マスク必須です。
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秘密兵器「アトラエース」火を噴く
そして今回のメインイベント、**「300箇所の穴あけ加工」**です。 分厚いH鋼にハンドドリルで穴を開けるのは不可能です。手首が持ちません。
そこで導入したのが、日東工器の携帯式磁気応用穴あけ機「アトラエース (QA-3500)」! (※新品は高すぎるので中古を手配しました)

**「ガチャン!」**と強力な磁石でH鋼に張り付き、スイッチを入れると… 「ウィーン…ゴリゴリゴリ!」 まるで豆腐のように鉄に穴が開いていきます。切削油とキリコ(削りカス)が飛び散る様は、もはや芸術。

切り出した鉄板(プレート)にも正確に穴を開け、ボルトが通るか確認します。

バッチリです! この精度が出せるなら、現地組立も成功間違いなし。
塗料の王様「ローバル」を10缶塗りたくる
加工が終わった部材から、錆止めの塗装に入ります。 選んだのは、亜鉛メッキ塗料の最高峰**「ローバル(ROVAL)」**。

今回はスプレーではなく、膜厚を稼ぐために**「刷毛塗り」を選択。 1kg缶を…なんと10缶(計10kg)**購入しました。 ひたすら塗ります。銀色の液体を、想いを込めて塗り込みます。
作業は順調でした。 そう、あの瞬間までは。
悲劇は突然に。「グキッ」からの「脊柱管狭窄症」
ある日、塗装するためにH鋼を裏返そうとした時です。 ちょっと無理な体勢で力を入れた瞬間、腰に稲妻が走りました。
「あ、これアカンやつだ(ぎっくり腰)」
とりあえず湿布を貼って安静に。 2週間ほどで腰の痛み自体は引いたのですが、なぜか**「左のお尻から足」にかけて、痺れるような激痛**が消えません。
「おかしいな…」と思って整形外科に行き、MRIを撮った結果。 医師から告げられた病名は**「脊柱管狭窄症」**でした。
TAMUKAI WORKS、活動停止
H鋼の重みと無理な姿勢がトドメを刺したようです。 処方されたのは**「タリージェOD錠」と「トアラセット配合錠」**。 神経の痛み止めを飲みながら、私は呆然と作りかけの船台を眺めることになりました。

船台を作るはずが、自分が病院のベッドに乗ることになるとは…。
まとめ:作業中断、そして冬へ
こうして、2025年の船台自作プロジェクトは、私の腰の敗北により強制終了となりました。
幸い、釣り船の操縦(座っている状態)は何とかできたので営業は続けましたが、重いものを持つ作業はドクターストップ。 完成度80%のH鋼たちは、ブルーシートの下で越冬することになります。
しかし、転んでもただでは起きません。 足が痛くて歩けないなら、車いすで遊べばいいじゃない!
【次回予告】 船台の話はいったん休憩! 歩行困難な私が、松葉杖と車いすを駆使して挑んだ**「決死の関西旅行(USJ・大阪万博)」**。 ハンデがあっても遊びは全力!
【番外編】脊柱管狭窄症で行く!車いすUSJと松葉杖の大阪城攻略記
お楽しみに!(笑)









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