【実測検証】新品なのに膨張!?国産バッテリーから「G&Yu」に乗り換えたらCCAが爆上がりした話【HD-130F51】

はじめに:海の上の「もしも」は命取り

釣り船にとって、エンジンがかからないことは最大の恐怖です。

だからこそ、バッテリー管理には人一倍気を使っています。

今回は、定期メンテナンスとして船(たむちゃん号)のメインバッテリーを新品に交換しようとした際の**「冷や汗が出るようなトラブル」と、それを回避して「最強のコスパバッテリー(G&Yu)」**に行き着いた実録レポートをお届けします。

「新品だから安心」と思っているあなた、そのバッテリー、本当に大丈夫ですか?


事件発生:届いた新品バッテリーが…膨らんでいる?

2025年11月、これまで使っていた「GSユアサ MRN-130F51」から、今回は気分を変えて**「エナジーウィズ(旧 昭和電工) HGA130F51」**を購入しました。国産ブランドですし、スペック上は問題ないはずでした。

しかし、納品されたバッテリーを開封して違和感を覚えました。

「あれ? なんか側面、膨らんでないか?」

気になったので、定規を当てて確認してみました。

▲直定規を当てると、中央が明らかに盛り上がっているのがわかります。

新品でこれは流石に気持ち悪い。

そこで、私の愛用するバッテリーアナライザー**「DHC-DS DS4」**で健康診断を行いました。

衝撃の測定結果

  • CCA(コールドクランキングアンペア): 708
  • 内部抵抗: 4.98mΩ

これは…弱すぎます

通常、このクラスの新品ならもっと高い数値が出るはず。これでは「新品」とは呼べません。

販売店に連絡したところ、「在庫を確認したが、他の個体も同じような状態だった」とのこと。長期在庫品だったのか製造ロットの問題なのかは不明ですが、安全に関わるため今回は全品返品することにしました。


救世主「G&Yu」の実力をデータで見る

気を取り直して12月、今度はプロの漁師さんや遊漁船仲間の間でも評判の良い**「G&Yu HD-130F51」**を購入しました。

▲並列(ダブル)で設置予定のG&Yuバッテリー。見た目も頼もしい。

届いてすぐに、先ほどと同じアナライザー「DS4」で計測。

その結果がこちらです。

G&Yu HD-130F51 測定値

  • CCA: 1050
  • 内部抵抗: 3.08mΩ

圧倒的じゃないか…。

前のバッテリー(返品品)と比べると、その差は歴然です。

【比較表】返品品 vs G&Yu (実測値)

項目エナジーウィズ (返品)G&Yu (今回採用)
外観側面に膨張あり異常なし
CCA値 (パワー)7081050 (約1.5倍!)
内部抵抗 (元気さ)4.98mΩ3.08mΩ (超優秀)
判定不合格合格

※CCAとは「エンジンを始動させる瞬発力」のこと。数値が高いほど、寒い冬でも一発でエンジンがかかります。

※抵抗値は「電気の流れやすさ」。低いほど新品に近く、劣化すると上がっていきます。

価格もG&Yuの方がリーズナブルなことが多いですが、性能面でもこれだけの差が出るとは驚きでした。


作業のこだわり:鉄壁の「バッテリースイッチ運用」と「端子交換」

たむちゃん号では、この強力な「G&Yu 130F51」を2個搭載し、バッテリースイッチを介して接続しています。

単に2個をつなぎっぱなしにするのではなく、状況に応じて使い分ける**「鉄壁のバックアップ体制」**をとっています。

  • 通常時(「1」or「2」): 片方ずつ交互に使用します。片方を休ませることでバッテリーの劣化を防ぎ、常にフレッシュな予備電源を確保しています。
  • ここ一番の時(「1+2」): 冬場の朝イチのエンジン始動や、高負荷がかかる場面ではスイッチを「ALL(1+2)」に切り替え! 2個を並列(パラレル)接続し、容量・パワーを2倍にして供給します。

万が一、片方のバッテリーが死んでも、スイッチを切り替えればもう片方で生還できる。 この「安心感」こそが、海の上では何よりも重要です。

端子はケチるな!

▲手前が今まで頑張ってくれたGSユアサ。奥が返品になったエナジーウィズ。

配線(ケーブル)自体は太くて丈夫なものを使っていたので再利用しましたが、「バッテリーターミナル端子」だけは新品に交換しました。

古い端子は表面が酸化していたり、見えない摩耗があったりして「接触抵抗」の原因になります。せっかく内部抵抗の低い(=高性能な)バッテリーを積んでも、接続部で抵抗が生まれては意味がありませんし、最悪の場合、発熱して火災の原因にもなります。

数百円〜数千円のパーツですが、ここはケチってはいけないポイントです。


まとめ:ボート乗りは「計測機器」を持つべき

今回の教訓は**「新品という言葉を過信してはいけない」**ということです。

もし私が、見た目の膨らみをスルーして、アナライザーも持たずにそのまま取り付けていたら…。

沖合で「あれ?なんかエンジンの掛かりが悪いな…」と不安な日々を過ごしていたかもしれません。

自分の目と、信頼できる数値(計測器)で確認すること。これが「TAMUKAI WORKS」流の安全管理です。

交換した古いバッテリー(GSユアサ)も、メインとしては引退ですが、まだ使えるレベルだったのでアクセサリー用(照明や魚探など)に移設して有効活用しています。

今回使用したアイテム

▼不具合を一発で見抜いた相棒(これのおかげで助かりました)

▼今回採用したコスパ最強バッテリー

※30kg近い重量物なので、通販で買う際は**「送料無料」**のショップを選ぶのが鉄則です!

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この記事を書いた人

青森の海で遊漁船「たむちゃん号」の舵を握る現役船長。 陸(おか)では軽貨物ドライバー兼メカニックとして活動中。

「機械は裏切らない」がモットー。船のエンジンから除雪機まで、何でも自分で直す整備オタクです。 DIYとガジェットと、冬の除雪の記録。

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