
前回、ボロボロになったゴムを交換し、ワイヤー調整を行った副船長の除雪機。 「これで完璧だろ!」と意気揚々と港へ繰り出しました。
結論から言うと、前半は最高、後半は地獄でした。
ワイヤー調整の効果で「覚醒」した除雪機に感動したのも束の間。 今度は金属疲労と足回りの調整不足が牙を剥きます。
今回は、ぬか喜びに終わったテスト走行と、雪の中での緊急現場修理のレポートです。
除雪機が「覚醒」した!本来のパワーに感動
修理後の初走行。 以前なら負荷がかかるとすぐに「ウィーン…(スリップ)」と止まっていた場所へ、恐る恐る突っ込んでみます。
「グオオオオオ!!(雪が飛ぶ音)」
止まらない!全然止まりません! フリクションゴムがしっかりと円盤に食いつき、重い雪を力強く飛ばしていきます。
お前、こんなに高性能だったのか
前回苦戦した平坦なエリアが、あっという間にきれいになりました。 今まで「こんなもんか」と思っていましたが、ワイヤー調整一つでここまで変わるとは…。

「今までの苦労は何だったんだ…。『お前、本当はこんなに力持ちだったのか!』と、除雪機に話しかけたくなるレベルです(笑)」
調子に乗ってエリア拡大→トラブル発生
平地が終わったので、船の駐車スペースを広げる作業に着手しました。 前回同様、スコップで雪壁を切り崩し、除雪機で飛ばす作戦です。


作業は順調。 「よし、このまま全部終わらせるぞ!」と思ったその時です。
悲報①:ねじりコイルばねが折れた
レバーを握った瞬間、手元で**「バチン!」**と何かが弾ける音がしました。
恐る恐る見てみると、走行クラッチレバーを戻すための「ねじりコイルばね」が真っ二つに折れていました。





「うわぁ…。金属疲労ですね。古い機械あるあるです。」
ただ、手動でレバーを戻せば走行に支障はないと判断。 ここで止めると雪が片付かないので、騙し騙し作業を続行することにしました。(これがフラグでした)
悲報②:クローラ(キャタピラ)地獄
ばねが折れたまま作業していると、今度は足回りに異変が起きました。
左のクローラが外れる
ちょっとした段差を乗り越えた瞬間、左側のクローラ(キャタピラ)が「ガロン!」と外れました。 幸い、外側にズレただけだったので、前進・後進を繰り返しながら無理やり押し込み、なんとか復旧。
「危ない危ない。張り調整してないからな…」 そう思いつつ、作業を止めない私。
右のクローラが外れる(しかも重症)
そしてトドメの一撃。 除雪機が右斜めになった状態で除雪しようとした瞬間、今度は右側のクローラが外れました。
しかも、車体の「内側」に外れてしまい、 前進しようが後進しようが、完全にNGです。



「終わった…。これは自力復旧ムリなやつだ。」
雪中キャンプ開始。現場で車輪を外す
港のど真ん中で不動になった除雪機。 重すぎて引きずることもできません。直すしか帰る道はないのです。
ここから、雪降る中での緊急オペが始まりました。
【SWELLブロック:ステップ】
オーガを下にして除雪機を逆立ち状態に
内側に外れたクローラを外すには、ホイールごと外すしかありません。
持っていた工具箱からレンチを取り出し、凍える手でボルトを回します。
車輪を外し、クローラを正規の位置に戻して組み直し。
(写真を載せたかったのですが、吹雪だったので写真はありません)
なんとか走行できるようになりました。あとはクローラの張り調整をすれば作業を続行できたのですが、吹雪とトラブルで見事に心が折れたため、そそくさと車に積んで撤収することにしました。
まとめ:工具は偉大、調整は必須
前半の天国から一転、後半は泥臭いトラブル対応に追われましたが、簡単な工具を持っていたので現場で復旧して車に積むことができました。「船の整備も、こういう現場対応力が大事なんですよね!」
- ワイヤー調整の効果は絶大(除雪能力は完璧)
- 古い機械は予期せぬ場所(ばね)が折れる
- クローラの張り調整をサボると現場で泣く
とりあえず走るようにはなりましたが、まだ「安心して使える状態」ではありません。
【次回予告】 満身創痍の除雪機。 次回は、ゆるゆるだった**「クローラの張り調整」と、メーカー不明・型番不明のこの機体で「折れたばねの代替品は手に入るのか?」**という、部品探し編をお届けします。











コメント